老年期の看護
身体拘束最小化に向けた当院の基本方針
令和8年6月
医療法人菊郷会 石橋胃腸病院
院長 葛西 健二
看護部長 土居 恵子
身体拘束の最小化について
身体拘束最小化に向けた当院の基本方針と取り組み
当院は、すべての患者様が尊厳を保ちながら安全に療養できる環境を提供することを最も大切にしています。
その理念に基づき、当院では原則として身体拘束を行いません。
患者様の安全確保のために身体拘束が検討される場合であっても、それはあくまで最終手段であり、多職種による慎重な検討を経た場合に限ります。
身体拘束最小化の取り組みをより透明性の高いものとするため、身体拘束の実施割合(身体拘束率)を院内掲示および病院ホームページで定期的に公表します。
身体拘束を行わないことによるリスクへの向き合い方
身体拘束を行わないことで、転倒・転落、チューブ類の自己抜去、行動の予測困難等のリスクが高まる場合があります。
当院は、これらのリスクを身体拘束に頼らず最小限に抑えるための工夫を病院全体で進めています。
リスクを最小限に抑えるための取り組み
• 環境調整(ベッド周囲の安全確保、転倒防止マット、センサーマット、センサーベッド等)
• 観察体制の工夫(見守り強化、スタッフ間の情報共有)
• コミュニケーション方法の改善(不安軽減、理解促進)
• 病状・行動の変化に応じた多職種カンファレンス
• 非拘束ケアの実践と事例共有
• 職員研修による知識・技術の向上
予測されるリスクに対して、事前に医師が看護師に対処方法を準備する「予防的指示」の整備
これらの取り組みを通じて、拘束を行わないことによるリスクを可能な限り低減し、患者様の安全と尊厳の両立を目指します。
ご家族へのお願い
身体拘束を行わない方針には、一定のリスクが伴うことがあります。
当院では、そのリスクを最小限に抑えるために最大限の努力を行いますが、身体拘束を原則行わないという方針の趣旨と、そこに伴うリスクについて、ご家族にもご理解いただくことが重要です。
患者様の尊厳を守りながら安全な療養環境をつくるために、ご家族の皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。